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旅の記憶(最北の地 15 )

[332]  ヒロ  2009-11-05投稿
ブルと分かれ買い物へと向かう聡と陽子だったが、どこで何をしてよいやら…
辺りは暗くなり、買い物は済ませたが、プランが無いのでブルを探す事になった。
陽子、「ちょっと、ブルさん何処まで行ったの!」
聡、「もっと先かなぁ?」
初めての土地で、しかも辺りは暗い。ブルのバイクを見逃し、さまよう事に…

一方、ブルはマスターと酔ってもいないのに酔っぱらい以上の盛り上がり様。周りの客の方が引く位である。
と、さすがに喋り疲れてきた頃、(来店から二時間以上経つだろうか…)バイクが二台、店の前に来た。聡と陽子である。
聡、「居た!ここに居たよ」
陽子、「疲れたぁ、探したよ」
二人はブルのバイクの横にバイクを停めると店の扉が開いた。
ブル、「おう、来たのか」
聡、「行く所が無くて参りましたよ」
陽子、「ブルさん、探したよ、迷いに迷って、大変だったんだから!」
ブル、「なんだ、気を使って二人にしたのに…」
陽子、「だって、何処行っていいか、わかんないんだもん」
と、店の奥からマスターが、「おいブル、虫が入ってくるから、早く入ってもらえ」
ブル、「あぁ、悪い。おう、早く入れ!」
聡、「あ、お邪魔します」
三人共、店内に入って行った。

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