ロストクロニクル8―15
「シルヴァ!」
タクトが引き止めた時には既に向かってしまっていた。
「もう一人いるぞ!」
別の兵士の叫びを聞くと自分の置かれた状況をはっきりと理解した。
「とにかく、第7監獄の扉を開かないと!」
自分に言い聞かすように、薄暗い地下の中を走り出した。
「待て!」
前方には槍を構えた兵士が、第7監獄の扉の前に立ち塞がっている。
「邪魔だ!」
真っ直ぐ突き出される槍を左にかわし、剣の柄で兵士のみぞおちに一撃を加えると、すぐさま扉を開いた。
(あなたは誰?)
(味方なのか!)
訳の分からない言葉が飛び交う。
タクトはその場に全ての短剣を置くと、第3監獄へと走った。
「タクト!」
返り血を浴びたシルヴァが目の前に立っていた。何をしたのか容易に想像がついた。
「島民達にも自分と同じことをさせる気か?」
「島民達の解放の為に避けられないことだ」
タクトは3と書かれた鍵を鍵束から取り出すと残り、鍵束をシルヴァに突きつけた。
「だったら、自分でやらせればいいだろ!」
シルヴァは第3監獄に向かうタクトの後ろ姿を黙って見送った。
タクトは次々と向かってくる兵士達を避け続け、ようやく第3監獄の扉の前に辿り着いた。
「はぁはぁ・・・」
「シンニュウシャ、ハッケン」
目の前には両手に剣を構え、扉に背を凭れながら座る錆びた甲冑が座っていた。
「そこを退いてくれ」
「ワレ、マモル、トビラ」
甲冑はゆっくり立ち上がれと間髪入れずタクトに圧倒的な力で剣を振り降ろす。
タクトは剣を両手で横に持ち、剣を受け止めたが、その力に抑え込まれるようにタクトの体勢は低くなっていく。
刀身と刀身の競り合う音だけが静かな空間に不気味に響く。
「・・・僕には助けないといけない仲間がいるんだ!こんな所で、負けられないんだ!」
タクトは渾身の力で剣を返し、今度はタクトが甲冑に斬りかかる。
「ヨワイ」
甲冑は力で剣ごとタクトを吹き飛ばした。
壁に打ちつけられたタクトは呻き声をあげたが、またすぐに甲冑に向かって行った。
再び、甲冑は向かって来たタクトを軽く右に吹き飛ばした。
「はぁはぁ・・・」
「シンニュウシャ、ハイジョ」
地面に転がるタクトに止めを刺す為に甲冑がゆっくりとタクトに向かって歩き出した。
タクトは仲間達と別れた時の事を思い出していた。
タクトが引き止めた時には既に向かってしまっていた。
「もう一人いるぞ!」
別の兵士の叫びを聞くと自分の置かれた状況をはっきりと理解した。
「とにかく、第7監獄の扉を開かないと!」
自分に言い聞かすように、薄暗い地下の中を走り出した。
「待て!」
前方には槍を構えた兵士が、第7監獄の扉の前に立ち塞がっている。
「邪魔だ!」
真っ直ぐ突き出される槍を左にかわし、剣の柄で兵士のみぞおちに一撃を加えると、すぐさま扉を開いた。
(あなたは誰?)
(味方なのか!)
訳の分からない言葉が飛び交う。
タクトはその場に全ての短剣を置くと、第3監獄へと走った。
「タクト!」
返り血を浴びたシルヴァが目の前に立っていた。何をしたのか容易に想像がついた。
「島民達にも自分と同じことをさせる気か?」
「島民達の解放の為に避けられないことだ」
タクトは3と書かれた鍵を鍵束から取り出すと残り、鍵束をシルヴァに突きつけた。
「だったら、自分でやらせればいいだろ!」
シルヴァは第3監獄に向かうタクトの後ろ姿を黙って見送った。
タクトは次々と向かってくる兵士達を避け続け、ようやく第3監獄の扉の前に辿り着いた。
「はぁはぁ・・・」
「シンニュウシャ、ハッケン」
目の前には両手に剣を構え、扉に背を凭れながら座る錆びた甲冑が座っていた。
「そこを退いてくれ」
「ワレ、マモル、トビラ」
甲冑はゆっくり立ち上がれと間髪入れずタクトに圧倒的な力で剣を振り降ろす。
タクトは剣を両手で横に持ち、剣を受け止めたが、その力に抑え込まれるようにタクトの体勢は低くなっていく。
刀身と刀身の競り合う音だけが静かな空間に不気味に響く。
「・・・僕には助けないといけない仲間がいるんだ!こんな所で、負けられないんだ!」
タクトは渾身の力で剣を返し、今度はタクトが甲冑に斬りかかる。
「ヨワイ」
甲冑は力で剣ごとタクトを吹き飛ばした。
壁に打ちつけられたタクトは呻き声をあげたが、またすぐに甲冑に向かって行った。
再び、甲冑は向かって来たタクトを軽く右に吹き飛ばした。
「はぁはぁ・・・」
「シンニュウシャ、ハイジョ」
地面に転がるタクトに止めを刺す為に甲冑がゆっくりとタクトに向かって歩き出した。
タクトは仲間達と別れた時の事を思い出していた。
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