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死神ジョージの恋物語★DRAGONLOVER番外編★3

[356]  木村蜜実  2009-11-07投稿
段々と…
命の糸がくっきりとしだした。

めぐみの死が近いのに…。
どうする事も出来ない。

いざとなれば、
『甦りの術』を…。



「何考えてるの?(^_^)」じぃっと僕を見つめる。

いつもの帰り道だった…。

くっきりと命の糸は見えているのに、めぐみは元気そうだった…。

「いや…なんでもないよ。」
僕は思わず目を反らした。

「………何かあるんでしょ?ここんとこずっとおかしいよ…?」
めぐみは困った顔をして見つめる。

(もうすぐ…切れちゃうのか…。)
僕は、こうなったら安全な場所へ逃げよう…。
そう考えた。

「いっけない!!」
突然大きな声で、めぐみは時計を見る。

「どうした?!」
僕は慌てて聞いた。

「お母さんと約束があって…すっかり忘れてた…。ジョージ!また明日ね♪(^-^)」
めぐみは慌てて信号を渡ろうとした…。

その時…。

「めぐみ!!」
僕は思わず呼び止めた。

それがいけなかった…。

足を止めて僕の方を振り向いためぐみは…。

跳ねられた…。

なんで…
呼び止めたんだろ…

もう切れそうだったから…

命の糸が…。

僕はそのままへたりこんだ…。

涙が溢れ…
止まらない…。

「ジョージ…?どうした…?」
たまたま通りかかったレンとサクラ…。

サクラはめぐみの姿を見て、時間を止めた。

「おい!何やってんだよ!!あの術使えっ!!」
レンは僕を殴ってめぐみを指差す。

「……俺が、いけなかった。呼び止めたから…。」
頭が真っ白になった…。

『甦りの術』も…
かけられないくらい…。

サクラも、時間を止めるのに限界が来てる…。

僕の親父が…
めぐみを迎えに来た。

「ジョージ…。お前の仕事だ…。最後まで一緒に行きなさい…。」
サクラの術も限界を超え、時間は元に戻った…。

めぐみの糸は…。

もう切れてしまった…。

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