セイバー 4話
「朝っぱらから黄昏てるなんて、よっぽど暇なんだな。」
ふと、後ろからふざけたような声がする。
聞き覚えのある声だと思い、すぐに振り向くと、案の定それはフェレットの知り合いであった。
というより、悪友だ。
茶色の髪、右耳にピアス、色黒で筋肉質、身長百八十弱、ミサンガをした左手には大きな段ボール箱が抱えられていた。
「お前には言われたくないな。ダグラス。」「ハハ、悪い悪い。冗談だよ。」
ダグラスは微笑すると、大きな段ボール箱を地面に置く。
「何だよそれ?」
「よく聞いてくれた、フェレット君。」
ダグラスは、ガムテープで止められた箇所をビリビリと破り、手際よく段ボールを解体していく。
そして、中から銀色の光沢を放つ、半径ニ十センチはある大きな球体状のものを引っ張り出すと、それを両手で抱えて、フェレットの前に突きだす。
「これぞ、旧ドルワイア王国の秘宝、『魔人の鐘』だ!」
ダグラスの叫び声をよそに、フェレットはまたか、とため息を漏らした。
「お前、いい加減に泥棒やめたら?」
「人聞きの悪いこと言うなよ。俺は泥棒なんかじゃない。」
「泥棒はみんなそういうんだ。」
「ハハーン。なるほど。さてはフェレット、俺への嫉妬か?」
ふと、後ろからふざけたような声がする。
聞き覚えのある声だと思い、すぐに振り向くと、案の定それはフェレットの知り合いであった。
というより、悪友だ。
茶色の髪、右耳にピアス、色黒で筋肉質、身長百八十弱、ミサンガをした左手には大きな段ボール箱が抱えられていた。
「お前には言われたくないな。ダグラス。」「ハハ、悪い悪い。冗談だよ。」
ダグラスは微笑すると、大きな段ボール箱を地面に置く。
「何だよそれ?」
「よく聞いてくれた、フェレット君。」
ダグラスは、ガムテープで止められた箇所をビリビリと破り、手際よく段ボールを解体していく。
そして、中から銀色の光沢を放つ、半径ニ十センチはある大きな球体状のものを引っ張り出すと、それを両手で抱えて、フェレットの前に突きだす。
「これぞ、旧ドルワイア王国の秘宝、『魔人の鐘』だ!」
ダグラスの叫び声をよそに、フェレットはまたか、とため息を漏らした。
「お前、いい加減に泥棒やめたら?」
「人聞きの悪いこと言うなよ。俺は泥棒なんかじゃない。」
「泥棒はみんなそういうんだ。」
「ハハーン。なるほど。さてはフェレット、俺への嫉妬か?」
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