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ユニゾンハーツ ?−1

[347]  ラスティ  2009-11-09投稿


5月……ゴールデンウイークに入り、普通ならば休みで楽しみのはずなのだが………
しかし僕は今、オンボロバスに乗って山道を走っているところであり、隣には裕也が座っている。

達也
「ねぇ…裕也。
本当に行かなくちゃ行けないの?」

裕也
「俺だって行きたくない。
でもしょうがないだろ、修行なんだからな……お前の」

修行……この言葉の意味を説明するには数日前の喫茶店「陽炎」にさかのぼる。


喫茶店「陽炎」


真司
「達也!修行してこい!!」

会長はいきなり僕の方を向いて叫んだ。
っていうか会長、意味わかりません。

ヒビキ
『ねぇ……なにかあったのクソ会長』


『さ、さぁ、どうしたんでしょう?』

ヒビキは梢さんに理由を聞いているみたいだがどうやら梢さんにもわからないみたいだ。

達也
「あの…修行って……?』

真司
「男は強くなくては、いけない……」

達也
「はい?」

今度は、なんか語り始めたぞ……
それより話の意図が全然みえないんだけど会長は何が言いたいんだ?

真司
「修行して男になってこい!達也!!」

その一声で僕の修行はゴールデンウイークにやることになり、そして今に至る。

裕也
「何だって俺がお前の付き添いなんだ?」

達也
「修行する所が裕也の知り合いだからって言ってたよ」

裕也
「くっ………またあの人に会うのか……」

達也
「あの人?」

裕也
「師匠だよ……俺のな」

そう言うと裕也は停車ボタンを押した。
どうやら目的地はこの次のようだ。


数時間後……


裕也
「さ、着いたぞ」

達也
「………………」

裕也
「ん?…どうした?」

僕は小さく‘何でもない,と答えるとため息をついた。
停車ボタンを押してから2、3時間は経っているだろう。
まさかこんなに掛かるとは思っていなかった。
そんな事を思っているうちに裕也は林道を行き始めた。

ヒビキ
『その師匠ってどんな人なの?』

裕也
「うーん……そうだな……」

裕也は少し考えたのち僕を見ながら言った。

裕也
「おっかないな」

き、聞かなきゃよかったかな……?とヒビキは思った。

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