無題
ただ、流れるのは
悔し涙で
許せないのは
僕自身で
鏡の姿を
叩き割ってしまえば
終わるなんて
そんな簡単じゃないし
だからといって
顔の皮が剥がれたこの姿と
正面から向き合うこともしなかった
いくつもの奇跡を
逃してきたのは
この醜い姿を
少しでも守ろうと
考えた結果で
結局、小さな流れ星さえ
見たことがなかったんだ
何が言いたいのか?
僕は
僕の理想のもと、
自分を美化し
自分を甘やかし続けてきたということだ
今、鏡の前にいる他人が
僕が一番 憎むべき自分だ
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