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梟は二度鳴く(15)

[225]  なつ  2009-11-10投稿
「別に否定はしないさ」
ミケーロは少女と正面から向かい合った。視線が交差し、奇妙な時間が流れた。

「・・・はは、お兄さんよく見ると格好いいね。特別にサービスするからさ。私を買ってよ」

少女はそういうと濡れた 瞳で、ミケーロを誘うように詰め寄り裾を引っ張った。

「触るな」

ミケーロは表情を変えないままそういうと、乱暴にその手を振り払った。少女はビクッとおびえた表情を見せ、手を引っ込めた。

「あはは。そっか。さっきまで男に抱かれていた女なんて汚くて抱けないか」

ひきつったように少女は笑うと、力なくベッドに座り込んだ。

「ねぇ。シャワー貸してくれる?」

意図がわからなくミケーロは首を傾げた。

「あなたが殺した男の痕を洗い流したいのよ」

少女は疲れたようにそういった。ミケーロが頷くのを見ると、少女はシーツを体に巻きつけて立ち上がりバスルームに消えた。

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