スカバンburn!! 69 〜ドラムがしたい〜
「達也くんー!」
猛が叫び達也を呼んだ。
ライブを終えた達也達は
ファンに囲まれていた。
「おーたけるだっけ?」
「うん!!
めっちゃかっこよかったで!」
「ほんまか?ありがとう
慶太郎は?どうやった?」
「うん」
「うんってなんやねん?」
達也が声をあげて笑う。
「慶太、ずーっと
ドラムばっか見とったで」
「おー俺に惚れたか」
「…うん」
「えらい素直やなー
てか、やめろや!
俺にはそんな趣味ないでっ!
…そうやっ!お前ら
紹介するわー」
達也は慶太郎の背中を押していき
他のメンバーのもとへ
連れていった。
「おい!これ俺の自慢の弟!!!」
達也は嬉しそうに
慶太郎を紹介した
「ああ、慶太郎やっけ?
よろしくな、俺は
隆一ってゆうねん」
隆一が笑顔で話しかけたが
慶太郎は軽く頭をさげただけで
ぱっと達也を振り返った
「どうした?慶太郎」
「…なあ、達兄」
「なんや?」
「俺にドラム教えて」
「え?」
「俺、ドラムがしたい」
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