スカバンburn!! 70 〜まっすぐに〜
数日後
「お前は上達はやいなあ」
達也は慶太郎の髪を
くしゃっと撫でた
「うん」
「うん、やないやろー
どっからくるんや
その自信は」
達也は呆れたように笑い
さっき叩いたフレーズを
繰り返して何度も叩く慶太郎を
眺めた。
「お前の親父は…
いい人なんやろーなあ…」
達也の言葉に慶太郎は
手をとめた。
「達兄の父さんは悪い人なん?」
「お前ははっきり言うな。
…まあ、そやなあ…
ほんまだらしない。
母さんには嘘ついとるけど
今も悪いことばっかしとる。」
「犯罪?」
「いやいやいや、
そこまでちゃうわ。
いや…一回盗みは
やっちゃったけどな…」
「…父さん嫌いなん?」
慶太郎の心配そうな顔を見て
達也は微笑みかけた。
「俺は…ああなりたくないって、
ずっとそう思ってた。」
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