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放浪者…第四話「リーダー…カイル」

[301]  ユータ  2006-08-09投稿
「お前…子供?!」「16」
短く言葉を返すと通路の奥を見据える。
「帰れ!ここは子供の来る場所じゃない!仲間もみんな倒れて…でも俺は最後まで!!」
「はい?わかった?」軽く手を振ってあしらうと歩きだした。
「はい?じゃねぇ!!」
ツッコミを入れようとしたリーダーのこめかみに銃口を当てる。「あんましなめないほうがいいよ」
さらりと言ってのけると、ホルスターに拳銃をしまう。
「お前…一体…」
「とりあえず…味方だけど…敵じゃない…かな」
「はぁ!?」おもいきり目を見張るリーダーに微笑みかける少年は逞しくみえた。
「俺はカイル…お前は?」「答えなきゃダメ??」
「ダメ!!」激しくツッコミを入れながら二人は歩くここは敵の施設の長い通路。「なんて呼びたい?」
「はぁ!?」
「いや…俺に名前ないからなぁ…好きにどうぞ」
「はぃ!?」これで何回驚きツッコミを入れただろう。
「んじゃ…ユータでいいよ」「いいのか!?」
微笑みかける少年は本当に子供だ。
「いいんじゃない?さて…そろそろ敵も来るかな…」二人の目の前に、自動ドアがあった。

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