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奈々とライアンの夫婦生活♪DRAGON LOVER番外編☆4

[348]  木村蜜実  2009-11-13投稿
会社へ行く姿ではなく、ジャージ姿で出て行ったライアン…。

何処行ったんだろ…。

あたしは少し、ライアンを気にしだした。

アンリが言った事…。
子供の戯言かもしれない。
でも…
不安になる…。

『疑うのは早い』
ハーンが言った事が頭から離れない。

やっぱり…。
違う…。

あたしが疑ったから…。
ライアンが怒った…。

どうしよう…。

台所でぼーっとしていると、携帯が鳴る。

ライアンからの着信。

「もしもし?会社は?今どこにいんの?!」
あたしは電話に出た途端、質問しまくる。

『会社は休んだ。さっきごめんな…。今から出て来れる?』

「ん…。すぐ行くから、何処行けばいい??」

『始めて待ち合わせした場所…。』
そう言って電話は切れた。

始めて待ち合わせした場所………。

ハチ公前!!

ジャージ姿であんな人混みにいるなんて!!

どうしたの!!

あたしも普段着のまま家を出た。




ハチ公前に着くと、辺りをキョロキョロしながら待つライアンの姿…。

あの時…。
始めて2人でデートした時と同じ…。

思わず微笑んでしまった…。

「ライアン…?」
あたしはライアンの背中を叩いて呼ぶ。

「あぁ。来た?じゃあ行こう!」
ライアンはあたしの手をにぎりしめて歩き出した。

「行くってドコ??」

「いいとこ♪」

あたし達は何年か前に戻ったカンジで話しをしながら歩く。
なんだか…さっきまでの不安感がなくなった…。

歩いて数分したら、見覚えのある場所…。

映画館!!

「今日は一日付き合ってね♪」
そう言って、映画館の中へ…。

始めてデートした場所…。

こうやって手を引く姿…。

なにもかもがあの時みたい…。

上映中もあたし達は手を繋いでいた。

涙もろいライアンは、あたしより先に泣いた。

あたしもそれにつられて涙した。

あの時のあたし達が…。
またあたしの中で思い出されていく…。

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