クライアナノナカ…………………三人目…………
僕はバーで盛り上がった、その名前も知らない妙な男と朝まで飲み明かそうと、男の自宅へ移動した。
次々と、僕の目の前に日本酒や焼酎が並ぶ。
正直、僕はビールは違うと思うんだよね…。
「さぁさぁ、酒以外何もない部屋ですが、どうぞくつろいで下さいでゲス」
「いや、日本酒に焼酎なんて、アナタ分かってるじゃないですかぁ」
僕は男に酒を注がれ上気分だ。
しかも、それが美味い。
聞いた事のない銘柄なんだけどなぁ…。
「こんな美味い酒、僕みたいな他人にいいんですかぁ?」
「構わないでゲス。人に振る舞う幸せをもらってるでゲス」
「いやぁ、ありがたいっす。…是非、名前だけでも教えて下さいよぉ〜」
「いやいや、本当に名乗るほどじゃ〜…ごき・ぶり夫とでも呼んで下さいでゲス」
爆笑した。面白い人だなぁ。
「はははは、じゃあ、ぶり夫さんですか」
「はははは、そうでゲス」
「そういえば、ゴキブリで思い出した。
僕、昔ゴキブリ大嫌いで、叩く事もできなくて、よく掃除機で吸ってましたよぉ」
「はははは、そりゃ可哀相な話だぁ(笑)
…じゃあ、お兄さんは掃除機の吸い込み口は見た事あるでゲスか?」
「…そういえばないなぁ…ぶり夫さんは?」
「あるでゲス。暗い、くらーい、真っ暗闇でゲスよ」
「へぇ〜…」
「見てみるでゲスか?」
そう言って、彼は掃除機のノズルを僕に向けてくれた。
「どれどれぇ…」
掃除機の穴から見えるのは、ただただ暗い…
………クライアナ。
カチッ。
ウイィィィィィーン。
終劇
次々と、僕の目の前に日本酒や焼酎が並ぶ。
正直、僕はビールは違うと思うんだよね…。
「さぁさぁ、酒以外何もない部屋ですが、どうぞくつろいで下さいでゲス」
「いや、日本酒に焼酎なんて、アナタ分かってるじゃないですかぁ」
僕は男に酒を注がれ上気分だ。
しかも、それが美味い。
聞いた事のない銘柄なんだけどなぁ…。
「こんな美味い酒、僕みたいな他人にいいんですかぁ?」
「構わないでゲス。人に振る舞う幸せをもらってるでゲス」
「いやぁ、ありがたいっす。…是非、名前だけでも教えて下さいよぉ〜」
「いやいや、本当に名乗るほどじゃ〜…ごき・ぶり夫とでも呼んで下さいでゲス」
爆笑した。面白い人だなぁ。
「はははは、じゃあ、ぶり夫さんですか」
「はははは、そうでゲス」
「そういえば、ゴキブリで思い出した。
僕、昔ゴキブリ大嫌いで、叩く事もできなくて、よく掃除機で吸ってましたよぉ」
「はははは、そりゃ可哀相な話だぁ(笑)
…じゃあ、お兄さんは掃除機の吸い込み口は見た事あるでゲスか?」
「…そういえばないなぁ…ぶり夫さんは?」
「あるでゲス。暗い、くらーい、真っ暗闇でゲスよ」
「へぇ〜…」
「見てみるでゲスか?」
そう言って、彼は掃除機のノズルを僕に向けてくれた。
「どれどれぇ…」
掃除機の穴から見えるのは、ただただ暗い…
………クライアナ。
カチッ。
ウイィィィィィーン。
終劇
感想
感想はありません。
「 ディナー 」の携帯小説
- あの人への追悼 〜1〜
- あの人への追悼 〜1〜
- あの人への追悼〜始めに〜
- ……クライアナノナカ……………九人目…………
- 『クライアナノナカの真相』ノシンソウノシンソウノシンソウノシンソウノシンソウノシンソウ14
- 『クライアナノナカ』の真相 〜13〜 かつ、八人目
- 『クライアナノナカ』 の真相 〜12〜