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白い天使のうた (10)

[460]  宮平マリノ  2009-11-13投稿
施設に来始めて、半年から一年が経とうとしていた。

施設に来た初日から色々と声をかけてくれたあの職員とは、
二人で食事をする仲になっていた。

彼の名前は「大資」と言って、
「大きな資産なんて、うちの親腹黒いでしょ。」
と言って笑ったが、

「いえ、大きな資源・資質という意味でしょう。」
と言うと、半泣きで喜んでいた。

きっと、みんなそれぞれに、自分の名前に込められた意味を理解しながら生きている。

そして、名前からも何かしらの、意味や価値を知りたくて、必死なんだ。

「大丈夫だって。神様の目には、どんな人でも『高価で尊い。わたしはあなたを愛してる。』んだから。」

本当にそう思う。

人が、自分だけを見て、自分の価値を見つけるのは、困難だ。

一人一人に、必ず創られた目的がある。

生かされている意味がある。

それを知るには、
創ってくれた方の元に行けばいい。




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