白い天使のうた (13)
彼はほとんど、読み書きが小学生から中学1年生レベルまでしかなかったのが、
奇跡的に癒されて、
中学、高校を卒業し、
福祉の専門学校に通うまでになった。
そんな中で、専門学校を卒業し、この施設に就職した先、
自分の力の限界にぶつかり、当惑していたという。
塚本さん達のようになることはできず、自分と塚本夫婦と何が欠けているんだ、と困惑していた頃、
受付で、施設見学とボランティアの申請をしている、
聖書を持ったひとりの男、
塚本優二と会った。
同じ名字に、聖書を持つ、という共通点。
塚本にとってみれば、特にどうでもよいことではあったが、
大資にとっては、今は亡き、塚本夫婦の面影、
希望の光を見た感じだった。
それで、あんなにもばったり出くわしたのか、とマイペースであまり他人のことを気にしない塚本は、
ようやくあれが偶然やたまたまではなく、
大資が追っかけるように、自分の周りについていたことを知る。
「きっと、今にこの施設の中での自分のやり甲斐を見つけますよ。」
塚本は励ますつもりでそう言ったが、
祈りの中で、大資が楽しそうに子供たちに笑いかける姿を見ていた。
奇跡的に癒されて、
中学、高校を卒業し、
福祉の専門学校に通うまでになった。
そんな中で、専門学校を卒業し、この施設に就職した先、
自分の力の限界にぶつかり、当惑していたという。
塚本さん達のようになることはできず、自分と塚本夫婦と何が欠けているんだ、と困惑していた頃、
受付で、施設見学とボランティアの申請をしている、
聖書を持ったひとりの男、
塚本優二と会った。
同じ名字に、聖書を持つ、という共通点。
塚本にとってみれば、特にどうでもよいことではあったが、
大資にとっては、今は亡き、塚本夫婦の面影、
希望の光を見た感じだった。
それで、あんなにもばったり出くわしたのか、とマイペースであまり他人のことを気にしない塚本は、
ようやくあれが偶然やたまたまではなく、
大資が追っかけるように、自分の周りについていたことを知る。
「きっと、今にこの施設の中での自分のやり甲斐を見つけますよ。」
塚本は励ますつもりでそう言ったが、
祈りの中で、大資が楽しそうに子供たちに笑いかける姿を見ていた。
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