彼女がくれた2つの物語#4
みぃが見つめているなか決勝戦がはじまった…
この試合を勝てば…
ナインの思いは一つだった
試合は2−3で最終回を迎えた
この一点を守りきったら甲子園だ
そして相手高の最後のバッターのボールがキャッチャーミットに…
「ゲームセット!試合終了」主審の声がサードを守ってる自分のとこまで聞こえた
ナイン全員で抱き合い喜び泣いた
夢にまでみた甲子園だぁ心が騒ぎ落ちつかなかった事を今でも覚えてる
学校に戻り野球部関係者や保護者の方々で祝賀会が行われ家に帰ってきたのがすっかり遅くなってしまった
家に帰りしばらくすると電話が…みぃからだった
「もしもし…みぃ…」
「おめでとう楓…」
「ありがとう、一緒に甲子園行けるね…みぃ」
「うん…楓?約束覚えてるよね」
「うん…デートだよね」
「そうだよ」
「ゴメンみぃ…野球部の練習の休みが明日1日だけなんだけど」
「そうなんだ…」
みぃの声が悲しく聞こえた
「大丈夫なら明日どう?」
少し恥ずかしかったけど自分から言ってみた
「いいの?県大会が終わって1日の休みなのに」
「みぃと約束だからね」
「ヤッターぢゃ明日迎えにいくね」
そう言うと電話が切れた
あの時の喜んだみぃの声は忘れられない
その時の自分はみぃとのデートより甲子園出場の事で頭がいっぱいだった
そしてみぃとの最初で最後のデートだった
みぃと一緒にいられる時間が少しずつ無くなってきてる事すらわからずに…
感想
感想はありません。