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カバに恋する。13

[161]  ゆう  2009-11-17投稿

「…よかったですね。エリザベスも喜びます…」
川端さんはエリザベスを私の前に置いて言った。

「うん。でも、また今までみたいにここに来てもいい?」

「……もちろ」

「あーっ!!カバッ!」
急に後ろから大きな声がして、金髪のギャル男みたいな奴がお店に入ってきた。

「おまえ変わんねぇなぁ!相変わらずカバみてぇ!」

なんなのこいつら。

なんか聞き覚えのある…


あ!前に電車でカバがいるとかなんとか言ってた…

川端さんのこと言ってたんだ。

「カバ男。こんなとこで働いてんの。オタクのお前にはぴったりだな」

「ちょっと!!」

気づくと私は大きな声を出していた。

「しっ…失礼じゃないですかっ!何なんですか!」

「…吉田さん、俺、気にしてないから…」

川端さんは無表情で淡々と言った。

「だよな!カバ男と俺たちはダチなんだよ!カバ男、まさかこの子おまえの彼女?な訳ないよなーっ」

「……違う」

「おまえいつになったらその顔変えるわけ?ありえねぇんだけど」

そう言ってギャル男は大笑いしてる。





「…彼女だよ」

「は?」

「彼女だよ!私は川端さんの彼女なの!彼のこと、悪く言わないでくれるっ!」

私は奴らを睨みつけ、川端さんの腕にくっついてみせた。



続く

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