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カバに恋する。14

[151]  ゆう  2009-11-17投稿

「…すみません。あんなことを、言わせてしまって…」

川端さんは申し訳なさそうに俯いて言った。

「だって!悔しくないの?あんな風に言われて!超ムカつくっ!」

私は自分のことのように腹が立っていた。


人のことをあんな風に言う奴がいるなんて…

ほんと信じらんないっ!

「…慣れてますから…ああいうのは…」


は?慣れてる?慣れてるって何?昔からあんな事言われてきたわけ?



ありえない!!!


「そんなの…そんなの絶対ダメだよ!あいつら自分たちがどれだけ相手を傷つけてるか分かってない!」

「……吉田さんは、いい子ですね…」

「え?」

「今まで…そんな風に言ってくれた人はいなかったですよ。…いつも暗いとかキモいとか…よく言われてたし。男子にも女子にも…」

川端さんは苦笑いまじりに話してた。



「私!川端さん好きだよ!優しいし、一緒にいて楽しいよ!」

私は一生懸命、言った。




「…ありがとう」

川端さんの笑顔を、この時初めて見た。



続く

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