ロストクロニクル8―22
階段を駆け上がりながら、タクトはイエルからもらったケースを開けてみた。
中には透明な液体が入っており、その液体の中にはわずかな曲線を描いている薄いガラスのような物が入っている。
「なんだこれ?」
タクトはイエルの最後の言葉を必死で思いだそうとした。
「これで傀儡の能力が・・・」
使い方の分からない物を手にしたまま、とうとう階段の最上階に到達した。
その最上階の部屋には、今まで見たこともない巨大な何かの装置が大きな音をたてていた。
「これは・・・」
タクトが装置に圧倒されていた時
「それはルパスの科学が造り出した『シャインキラー』ですよ」
その声に恐る恐る後ろを振り向いた。
「霧を作り、この島から太陽の光を奪い、人々から反抗する気力でさえも奪う素晴らしい機械ですよ」
傀儡はケラケラと笑いだした。
「傀儡・・・」
憎しみを込めて睨み付ける。
「その機械は壊させませんよ」
傀儡は袖からスルスルと伸びてきた鎖で剣を形作った。
「仲間達はどうした!」
傀儡の足元から無数の鎖が伸び、その鎖を傀儡は自らの体に巻き付け、地から足を浮かせた。
「安心して下さい。すぐに会えますよ・・・貴方が死ねば」
傀儡は鎖に巻き付き、宙に浮いたままタクトに迫った。
タクトは傀儡の剣を弾き、胴体に繋がっている鎖を一度に全て断ち切った。
傀儡はその場に足を着き、胴体に巻き付いている残った鎖を取り払う。
「なら・・・」
傀儡は剣を捨て、両手を天に掲げた。
「何をしてる!」
タクトが剣を握り締めた時、部屋の至る所から鎖が現れた。
鎖はまるで海藻のようにゆらゆらと揺れている。
「どうですか?驚きましたか?」
傀儡は楽しむようにタクトの表情を伺う。
「ふざけるな!」
タクトが傀儡に向かって駆け出した時、傀儡がひとつ指を鳴らした。
すると、鎖が一斉にタクトの四肢を捕えにかかった。
「邪魔だ!」
向かってくる鎖を次々と斬り落とし、タクトは傀儡に向かって全力で走る。
「傀儡!」
そして、タクトは傀儡を斬れる位置までやってきた。
「お忘れですか?」
傀儡はタクトを睨み付けた。
「その術はきかないさ!」
「なに!」
タクトは傀儡を左肩から斜めに向かって斬った。
「・・・そん、な・・・」
傀儡はその場に崩れ落ちた。
中には透明な液体が入っており、その液体の中にはわずかな曲線を描いている薄いガラスのような物が入っている。
「なんだこれ?」
タクトはイエルの最後の言葉を必死で思いだそうとした。
「これで傀儡の能力が・・・」
使い方の分からない物を手にしたまま、とうとう階段の最上階に到達した。
その最上階の部屋には、今まで見たこともない巨大な何かの装置が大きな音をたてていた。
「これは・・・」
タクトが装置に圧倒されていた時
「それはルパスの科学が造り出した『シャインキラー』ですよ」
その声に恐る恐る後ろを振り向いた。
「霧を作り、この島から太陽の光を奪い、人々から反抗する気力でさえも奪う素晴らしい機械ですよ」
傀儡はケラケラと笑いだした。
「傀儡・・・」
憎しみを込めて睨み付ける。
「その機械は壊させませんよ」
傀儡は袖からスルスルと伸びてきた鎖で剣を形作った。
「仲間達はどうした!」
傀儡の足元から無数の鎖が伸び、その鎖を傀儡は自らの体に巻き付け、地から足を浮かせた。
「安心して下さい。すぐに会えますよ・・・貴方が死ねば」
傀儡は鎖に巻き付き、宙に浮いたままタクトに迫った。
タクトは傀儡の剣を弾き、胴体に繋がっている鎖を一度に全て断ち切った。
傀儡はその場に足を着き、胴体に巻き付いている残った鎖を取り払う。
「なら・・・」
傀儡は剣を捨て、両手を天に掲げた。
「何をしてる!」
タクトが剣を握り締めた時、部屋の至る所から鎖が現れた。
鎖はまるで海藻のようにゆらゆらと揺れている。
「どうですか?驚きましたか?」
傀儡は楽しむようにタクトの表情を伺う。
「ふざけるな!」
タクトが傀儡に向かって駆け出した時、傀儡がひとつ指を鳴らした。
すると、鎖が一斉にタクトの四肢を捕えにかかった。
「邪魔だ!」
向かってくる鎖を次々と斬り落とし、タクトは傀儡に向かって全力で走る。
「傀儡!」
そして、タクトは傀儡を斬れる位置までやってきた。
「お忘れですか?」
傀儡はタクトを睨み付けた。
「その術はきかないさ!」
「なに!」
タクトは傀儡を左肩から斜めに向かって斬った。
「・・・そん、な・・・」
傀儡はその場に崩れ落ちた。
感想
感想はありません。