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ねぇ…大好きなのに。

[315]  春樹  2009-11-22投稿
私と春樹が春に再会してから、二ヶ月。

楽しくて、嬉しくて、幸せな気持ちでいっぱいだった。

それから夏が来ても、私と春樹は毎日一緒にいた。

春樹には、昔から仲の良い友達がいた。

その友達の事は、私も知っていた。

三人は中学校の同級生だった。

その友達は、もう結婚していて、半年になる子供もいた。

春樹は、その友達に私と付き合っている事を報告した。

春樹は結婚していた間、奥さんのお父さんの会社で働いていて、離婚した事で会社を辞めた。

その後、春樹は二ヶ月位、今までの仕事と同じ仕事をしている会社で働いていたが、自分の気持ちが定まら無かったのか、その会社も辞めてしまった。

そんな時に、春樹の友達が一緒に働こうと誘ってきた。

そんな状態で、お金も無かったからか、春樹はどこか焦って居たのかもしれない。

私と春樹は、元々春樹と奥さんが暮らしていたアパートで逢う様になった。

節約しても、ぜんぜん足りない位お金が無かった。

家賃も払えず少しの間、私のバイト代だけで、夕御飯を食べる生活。

春樹が仕事に行く通り道に、私の実家があり、毎朝五時半頃、春樹は私を実家に送ってくれた。

夜は、仕事帰りに私を迎えに来てくれた。

お金が無くても、幸せな毎日だった。

春樹が私の事を、想ってくれてる。

それだけが、私の心を支えていた。

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