クルミと鏡森
ある小さな世界に大きな森があった。その森は「鏡森」とよばれていた。―あの鏡森の中央にはとても大きい鏡があるんだよ―クルミの母親はクルミにいつもそう言って聞かせていた。クルミはその話を聞く度母親に聞いた。―それはどんな鏡なの。お母さん、知ってる?私、みてみたい!―そうすると、クルミの母親は決まって―私は見たことがないんだよ、クルミ。でも、父さんは見たことがあるわ…とてもとても大きくて何でも願い事を一つ叶えてくれるってそう言っていたわ…。クルミが大きくなったら父さんの後を継いでみてきたらいいわ…―この言葉のやり取りはクルミがまだ小さい頃に亡くなった冒険家だった父親の小さな墓の前に立ったときにだけ使うものだった…。クルミの父は一度目はなんとか鏡を見つけられたのだが二度目な入った時に鏡森にすむ怪物におそわれて行方不明になり、五日後に死体として発見されたのだ…。そして、月日が流れ、クルミは十五才になった。母親は病死した…。クルミは父と母が眠っている墓の前に立ち、「父さん、母さん…。私、鏡森に入って鏡をみつけてお願いする。もう一度だけでいいから父さんと母さんに会いたいって!だから、どうか私に勇気を下さい…。」そしてクルミは鏡森の鏡へ旅立った……。
感想
- 3475: つづきがみたいです!!おもしろそうです!クルミチャンはどうなるのですか!? [2011-01-16]
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