この空が絶望に染まる、その前に 21 〜襲われた海賊船〜
――『3ヶ月前に目撃されたのが
最後のようです』
映像の男は残念そうな顔で
ルシオに報告した。
青いマントには
“平和連合”の文字が
はっきりと書かれている。
『なんでも町を出たのが
その1ヶ月ほど前だそうでしてね、
そこからだいぶ離れた
海沿いの村で海賊船とみられる
はっで〜な船に乗ったとこを
目撃されたのが最後だそうで』
「そうですか…」
『やっといい情報を得たと
思ったんですがね』
「……」
ルシオは手を組み考えこんだ。
ちょうどその時あの警報が鳴り
女の声が響いた。
『カナロア海賊船が
リル島に漂着。
乗員全員が意識不明の状態。
何者かに襲われたと……
……怪しげな男を目撃したとの
証言あり。
リル島警察はその男を調査中…』
黙って聞いていたルシオの目が
見開かれた。
「ワン…ワタツミ村のある島から
リル島まで
どのくらいかかりますか?」
『途中でどっかの島に
寄ったとしてもうまく進めば
3…ヶ月ほどだと…
もしや…』
「わかりました。
また報告お願いします。
それから…“忘却”、
忘れないようにお願いします」
ワンは了解を示すと消えた。
「…リタ……探しましたよ」
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