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時代(とき)を超えた青春1

[716]  椿  2005-12-05投稿
ここは福島県の会津若松市。会津第八中学に通う、小崎彩は今年で15歳。高校受験で頭にどっぷり貯めて置いた教科は頭にちゃんと入れている。彩が好きな科目は歴史。中でも幕末(江戸時代後期)の事が大好きなのだ。実は会津若松市は幕末の出来事に深く関連している都市だ。会津の悲劇と言われる白虎隊の悲劇は会津の人にとってとても悲しい出来事なのである。(白虎隊とは、16歳17歳の武士の少年達で編成された部隊で鹿児島県【当時薩摩と呼んだ】との戦争の為にかりだされた。城の周りが炎上しているのを、薩摩軍が城に火を付けているのだと見誤り、白虎隊は自害してしまうのだ)彩も会津市民として深く白虎隊の悲劇を心の中に入れている、それと同時に白虎隊の少年達に憧れを持ち、会いたかった。国の為に懸命に戦った武士達に何か惹かれていたのだ。タイムスリップ出来たらなぁ…と思いを膨らませる彩だったが、そんな事こんな時代にある訳がないと心の内にしまい込んでいた。また今日も、通学かばんにたくさんの教科書を入れて家まで帰り、受験勉強をするのが彩の現実。「やるっきゃないよねぇ…」しょうがなく自分の机に向かう彩だったが、いつものごとくまた白虎隊の少年達に会いたいな…とい

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