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日常茶飯事? 〜26〜

[423]  梨希  2006-08-11投稿

「日付まで隠すとは・・・何か本格的で怖い。」

寒気がする。ここまで練ってあったなんて。
計画的な犯行でしょ?まあ犯行ってほどでもないかも知れないけど・・・。

「凄いな…。何か疼(うず)くわ・・。」

翔ちゃんがニヤリと笑う。
1人が怖いくせにこんなのは大丈夫なんだ。
何かムカツく。

「蓮。大丈夫か?難しい顔して。」

「えっ?大丈夫だよ。それより・・・」

ポツン

私の肩に雨粒が当たった。
それだけなのに過剰反応してしまう。ハッキリ言って情けない。

「雨・・・。」

「やっぱり降ってきたかー!一旦屋根ある所行こう。」

「そうだね。」

家に帰るのもなんだから、そういう事になった。
もちろん、つ・1009の暗号とアンの写真を忘れない。
最後に他にトランクに何か入ってないか確かめて
走って雨が当たらない所に走った。
っつっても、傍にあったマンションのエントランスなんだけど。

「アン…どうしたんだろね。」

「・・・雨降ったら勝手に家帰ってるかも知れんけどな。」

「ま、そういうことにしとこうぜ!」

そうだね。あんまり−に考えてもアレだし。
でもヤダな。雨って辛気臭くて。

「・・・蓮、元気無くなってきたなァ。
俺の晴れパワーで元気にしてやる!!」

ニカッと笑うお兄ちゃん。

「・・・んふふ^^元気だね。お兄ちゃんは。」

「俺が元気なんじゃダメだぞ!蓮が元気になれ!」

「大丈夫、私元気。ありがとうお兄ちゃん。」

「・・そっか。蓮は元気か!良かった!!」

またニコニコして。お兄ちゃんは雨雲を知らないのね。
いいなぁソレ。
・・・コイツ高校でロリコンとか思われねぇのかな。
うわっやばっ心の声が!!これは空耳だよ。空耳。
じゃあ仕切りなおしだ。

「よし、じゃあ考え「蓮!!啓!!」

〜続〜

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