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デジログ使いと翁の鍵 第12ログ―戦闘―

[311]  白山こっこ  2006-08-11投稿
第12ログ―戦闘―\r

寄生された左手に不満を感じながら、零太は渋々と学校へ出向いた。いつも通り二時間目から授業を受け、昼休みは昼食を食べて、あっという間に放課後になる。もちろんその間に友莉葉からは目を放さなかったが、特に誰かが喧嘩を売ったとか(これは彼的な思想だが)いつもと違う行動などは見られない。
彼は放課後になって、こっそりとランザに話し掛ける。
「…おい、ランザ…」
―何ですか?―\r
「………」
何ですかじゃねぇよ。
まあ、激しい突っ込みを入れれば怪しまれるから抑えたが。
「…あのな。どう見たって異常なんざ無いぜ?お前ほんとに見たんだろうな?その…目標、にしてるってやつ」
―当たり前です。この僕が間違えるはずありませんよ。そりゃあもう100%…とまではいかないかもしれないけど…まあ、…ぼろ舟に乗ったつもりでいてください!―\r
「沈むだろが!」
…おっと…思わず口に出してしまった…
しかし、こいつの場合ボケ関係なしで本気で間違えてる様な気がして気持ちが悪い。
「…まあいいや…とにかく、間違いねぇんだろうな?そんならいいんだが」
―はい!信じてもらって結構ですよ♪―\r
「だから心配になるっつーのに…その音符やめろ音符」
零太は左手をびしっと叩いた。
―それより、早く帰らないと友莉葉殿が先に帰りますよ?一人になったら危ないですし―\r
「あーあーわかったよ!帰る帰る!」
と、鞄を引っ掴んで彼は下足室へ向かい、友莉葉を見逃さないように距離を置きながら帰る。
…これじゃ俺どう見てもストーカーじゃね?
その時、角に差し掛かって一瞬友莉葉を見失ってしまった。
「あっ!くそっ…」
しかし、次の瞬間。
ヒュンッ…
風が鳴くような音がし、彼は咄嗟に天を仰ぐ。
「なんだ!?」
―零太殿、来ます!―\r
ドサァッ…
大きな音を出して降りて来たのは、零太と同じ制服を来た、樫松高校の生徒。
―来ました…奴です!奴が、貴方を目標にしている…―\r
「へへ…はっけーん、赤岸零太…俺の、取りあえず目標の奴…」
「…!」
その人物は、金の短い髪をなびかせ、彼の前に立った。
「へへへ…不運だね、先パイ♪初めて戦りあうのが俺なんて、サ」
「…ふん…こっちのセリフだ」
恐らくはその人物のデジログ使いであろう人影が向こうの木に隠れていた。あそこから指示などを出すつもりだろうか。

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