ねぇ…大好きなのに。
毎日春樹に掛かって来る友達からの電話。
その度に、イライラしてしまう私。
お盆休み四日目。
夕方になる頃、二人で歩いて晩御飯の買い物に行った帰りだった。
私と春樹は手を繋いで、歩いていた。
暑くて喉が渇いた私は、自動販売機を見つけて、繋いでいた春樹の手を引っ張った。
「ジュース飲みたい」
その頃の私は、春樹に、なにかをしたいとか、欲しいとか、どこかへ行きたいと言った事が無かった。
ジュースを飲みたいと言った私に春樹が笑顔で頷いた。
なんだか、そう言えた事も、春樹が笑顔で頷いた事も、すごく嬉しかった。
お盆休み五日目。
明日からは、また仕事が始まる。
その日の夜、私の腕にまだ貼ってあるバンソウコウを見て春樹が聞いてきた。
「まだ治んないの?」
「怒んない?」
いつかは、解ってしまう。
「何回言っても、春樹は亜弥の気持ち解ってくれないし、また春樹を殴ったりしたく無かったから…でもイライラが収まらなかったから…」
私は、そう言ってバンソウコウを剥がした。
怒られると思った。
春樹は、私を抱きしめた。
「もう、絶対しないで」
春樹が私の耳元でそう言った。
「亜弥だって、したくない。でも、しつこくして春樹に嫌われたら嫌だもん」
怒りが収まった後は、いつも自分で傷付けた体の傷を見て後悔する。
私は春樹と約束した。
もう二度と自分を傷付けない。
私は絶対春樹との約束は破らない。
でも、それで春樹が、私の気持ちを解ってくれた訳ではなかった。
その度に、イライラしてしまう私。
お盆休み四日目。
夕方になる頃、二人で歩いて晩御飯の買い物に行った帰りだった。
私と春樹は手を繋いで、歩いていた。
暑くて喉が渇いた私は、自動販売機を見つけて、繋いでいた春樹の手を引っ張った。
「ジュース飲みたい」
その頃の私は、春樹に、なにかをしたいとか、欲しいとか、どこかへ行きたいと言った事が無かった。
ジュースを飲みたいと言った私に春樹が笑顔で頷いた。
なんだか、そう言えた事も、春樹が笑顔で頷いた事も、すごく嬉しかった。
お盆休み五日目。
明日からは、また仕事が始まる。
その日の夜、私の腕にまだ貼ってあるバンソウコウを見て春樹が聞いてきた。
「まだ治んないの?」
「怒んない?」
いつかは、解ってしまう。
「何回言っても、春樹は亜弥の気持ち解ってくれないし、また春樹を殴ったりしたく無かったから…でもイライラが収まらなかったから…」
私は、そう言ってバンソウコウを剥がした。
怒られると思った。
春樹は、私を抱きしめた。
「もう、絶対しないで」
春樹が私の耳元でそう言った。
「亜弥だって、したくない。でも、しつこくして春樹に嫌われたら嫌だもん」
怒りが収まった後は、いつも自分で傷付けた体の傷を見て後悔する。
私は春樹と約束した。
もう二度と自分を傷付けない。
私は絶対春樹との約束は破らない。
でも、それで春樹が、私の気持ちを解ってくれた訳ではなかった。
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