携帯小説!(PC版)

トップページ >> 恋愛 >> ねぇ…大好きなのに。

ねぇ…大好きなのに。

[441]  春樹  2009-11-30投稿
毎日春樹に掛かって来る友達からの電話。

その度に、イライラしてしまう私。

お盆休み四日目。

夕方になる頃、二人で歩いて晩御飯の買い物に行った帰りだった。

私と春樹は手を繋いで、歩いていた。

暑くて喉が渇いた私は、自動販売機を見つけて、繋いでいた春樹の手を引っ張った。

「ジュース飲みたい」

その頃の私は、春樹に、なにかをしたいとか、欲しいとか、どこかへ行きたいと言った事が無かった。

ジュースを飲みたいと言った私に春樹が笑顔で頷いた。

なんだか、そう言えた事も、春樹が笑顔で頷いた事も、すごく嬉しかった。

お盆休み五日目。

明日からは、また仕事が始まる。

その日の夜、私の腕にまだ貼ってあるバンソウコウを見て春樹が聞いてきた。

「まだ治んないの?」

「怒んない?」

いつかは、解ってしまう。

「何回言っても、春樹は亜弥の気持ち解ってくれないし、また春樹を殴ったりしたく無かったから…でもイライラが収まらなかったから…」

私は、そう言ってバンソウコウを剥がした。

怒られると思った。

春樹は、私を抱きしめた。

「もう、絶対しないで」

春樹が私の耳元でそう言った。

「亜弥だって、したくない。でも、しつこくして春樹に嫌われたら嫌だもん」

怒りが収まった後は、いつも自分で傷付けた体の傷を見て後悔する。

私は春樹と約束した。

もう二度と自分を傷付けない。

私は絶対春樹との約束は破らない。

でも、それで春樹が、私の気持ちを解ってくれた訳ではなかった。

感想

感想はありません。

「 春樹 」の携帯小説

恋愛の新着携帯小説

サーバ維持用カンパお願いします。
WebMoney ぷちカンパ

Twitterで管理人をフォローする

利用規約 - サイトマップ - 運営団体
© TagajoTown 管理人のメールアドレス