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ソウルブレイド

[347]  カイル  2006-08-12投稿
「いてて…ん?」
すでに時間は放課後…保健室から出た裕太の視界に楓が写る。「なにしてんだろ…おぉ〜いかえ…」
途中で口を紡ぐ…見れば楓と白金が言いあいをしている。
激しい口調で、楓何かを言うと白金がため息をついて指をならした。するといつも白金に付き添っている子分…銅と金が…口をふさぎ込み、無理矢理連れていく。「か、楓!」追い掛けようとした裕太を誰かの腕が掴んだ。
はっと振り返るとやそっぽそい体に温和な顔をした薄が立っていた。
「せ、先生!?」
「助けに行くのかい」
「見てたんすか…なら行くしかないでしょ!」
走りだす裕太の背中に「ブレイドもないのに?」
足がぴたりと止まる。
「君は弱い…剣の腕は悪くないのに…戦いを嫌う…それだから隙が生まれ…今まで全敗…」少し涙目で振り返った裕太にゆっくり「全敗」と言う。
「あれは授業だから、ブレイドの力は弱まっているが、ブレイダーの感情が高ぶれば…真剣並の切れ味や能力を出す。」
「……」
「間違いなく…無事ではすまないだろう……それでも」
「俺は!俺は弱いけど……助けたいって気持ちに嘘はつけないよ」
薄に笑いを浮かべながら走り出した。

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