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ソウルブレイド

[319]  カイル  2006-08-12投稿
「……これはこれは…落ちこぼれブレイダー君ではありませんか…」
ステージの上に裕太は仁王立ちしている。それを見上げるように銀は言った。
「裕太?」体育館の端に縛られている楓は思わず目を見張った。
「た、助けにきた」親指を突き立てステージの上で息を切らしている全戦全敗の落ちこぼれブレイダーの同級生は…ものすごく頼りなく見えた。
「ば、ばか!勝てるわけないじゃない!先生呼んできなさいよ!」
「あ、それがよかったかな…」
「あぁぁ!馬鹿!」
「助けにきたんだから、ちょっとは喜ん…」
「無理!!」
「即答かよ」一通りのぼけツッコミを終えた裕太の背筋に悪寒が走った。
「余裕だな…」抜き放つのと吹き飛ばされるのは同時だった。
ステージから吹き飛ばされ、体育館の半分くらいまで起き上がれなかった。「くはっ」
「実績も…実戦経験のない落ちこぼれが…騎士気取りで姫を助けにきたか!」
吐き捨てるように銀は言った。
「かはっ…違うよ…戦いにきたわけじゃない…話合いに…」
「はっ!話し合い!?ふざけるな!刀を抜けよ!抜刀しろよ!」
大剣の切っ先で裕太を指差す。「始めようぜ…「対峙」をよぉ!」

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