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Paramita―序章10―

[502]  新海 剛志  2009-12-01投稿
「・・・何故、あそこから逃げたした・・・」
「・・・・・・・・・」
「・・・何故・・・・・・・・・
・・・どうして、僕の前から姿を消した・・・
「・・・・・・・・・」
彼女は黙り込み、頭を深々と下げているままだった。
「・・・応えてくれ・・・・・・蛍・・・・・・」
「申し訳ございません・・・あなたのおっしゃている意味がよく理解できません・・・」
「・・・・・・・・・」
「・・・教舎とは何でしょ・・・」
「・・・・・・・・・」
「・・・刀とは何のことでしょう・・・
「・・・・・・・・・」
「・・・蛍とは誰のことでしょう?・・・」
「・・・・・・・・・」
「・・・あなた様のどなたかと・・・私を・・・勘違いしているのではないでしょうか・・

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