きっと昔の物語 弐
案の定、そこにはとても美しいお姫様がただ一人…一人きりでお城にたたずんでいました。
しかし…長い間、ほんとに長い間住んでいただろうお城はまだ美しく、ごみや苔などはいったいはえておらず、家具なども見当たりませんでした。
隣町のお姫様は一人ぼっちの美しいお姫様に語りかけました。
「ごきげんよう。はじめましてね。…突然だけれど…私と友達になって」
ところが、何度も語りかけてはみたものの、いっこうに返事はありませんでした。
ただ顔をじっと見つめるばかりで動きもしません。
もしかしたら、幽霊?などと冗談を考えましたが、触れるとその体は暖かく、正真正銘の生身の人間でした。
あれこれしているうちにひがくれてきました。
「また明日くるわ。だから待っててちょうだい。絶対よ。約束よ。」
そういって隣町のお姫様は帰っていきました。
そのとき初めて、一人ぼっちだったお姫様は微笑み、手をふりました。
そして、
隣町のお姫様とわかれ、また一人ぼっちのお姫様になりました
しかし…長い間、ほんとに長い間住んでいただろうお城はまだ美しく、ごみや苔などはいったいはえておらず、家具なども見当たりませんでした。
隣町のお姫様は一人ぼっちの美しいお姫様に語りかけました。
「ごきげんよう。はじめましてね。…突然だけれど…私と友達になって」
ところが、何度も語りかけてはみたものの、いっこうに返事はありませんでした。
ただ顔をじっと見つめるばかりで動きもしません。
もしかしたら、幽霊?などと冗談を考えましたが、触れるとその体は暖かく、正真正銘の生身の人間でした。
あれこれしているうちにひがくれてきました。
「また明日くるわ。だから待っててちょうだい。絶対よ。約束よ。」
そういって隣町のお姫様は帰っていきました。
そのとき初めて、一人ぼっちだったお姫様は微笑み、手をふりました。
そして、
隣町のお姫様とわかれ、また一人ぼっちのお姫様になりました
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