ねぇ…大好きなのに。
微熱は、なかなか下がらなかった。
春樹には言わなかったが、毎日目眩がして、不意に倒れそうになる事が何度もあった。
でも、倒れそうになるだけで、倒れた訳ではない。
【大丈夫、こんな事、余裕で乗り切れる位、春樹が大好きなんだよ】
そう思っていないと、心が壊れてしまいそうだった。
その日の朝、いつもと同じ様に春樹が私を実家に送ってくれた。
私は、仕事に行くまでの間、部屋で春樹の事を考えていた。
【今日も春樹は、友達の奥さんのお弁当食べるのかな】
その日は、いつもより心が落ち着いていた。
自分の気持ちと冷静に向き合えた。
そして、春樹に解って欲しい自分の気持ちも、上手く伝えられる気がした。
その日の夜、私は春樹に自分の気持ちを伝えた。
「春樹、亜弥は独り身でバイトしてるのに、欲しいもの一つも買えないって思ってて、なのに、せっかく作ったお握りも、ご飯も捨てたりして、それでイライラしてて、でもね、お盆休みに二人で買い物行ったでしょ?その時、ジュース飲みたいって言った亜弥に、春樹が笑顔で頷いたでしょ。それがすごく幸せだったんだ。ジュース一つだって幸せになれるのに、欲しい物一つも買えないって思ってた亜弥は、自己中だったんだよね」
上手く伝えられているのかは、解らなかった。
でも、やっと伝えられた自分の気持ち。
「だからね、今は二人で頑張ってるんだから、ご飯食べて来たりしないで欲しい。二人が頑張れる為に、傍に居て欲しい。浮気してる友達と居たら、春樹も浮気しちゃうかもって不安になったら、頑張れなくなる。頑張れない自分は、嫌い。もう春樹の事失わせないで」
そう言って微笑んだ私を、春樹が突然強く抱きしめた。
「ごめん。やっと解った。もう絶対しない、ごめんね」
春樹が泣いている様な気がした。
だから、私も春樹を強く抱きしめたまま頷いた。
それから春樹はずっと、私との約束を破らなかった。
【春樹を信じてて、良かった】
いつも、私にそう思わせてくれる春樹をこれからもずっと失わない為に、絶対諦めないと強く思った。
春樹には言わなかったが、毎日目眩がして、不意に倒れそうになる事が何度もあった。
でも、倒れそうになるだけで、倒れた訳ではない。
【大丈夫、こんな事、余裕で乗り切れる位、春樹が大好きなんだよ】
そう思っていないと、心が壊れてしまいそうだった。
その日の朝、いつもと同じ様に春樹が私を実家に送ってくれた。
私は、仕事に行くまでの間、部屋で春樹の事を考えていた。
【今日も春樹は、友達の奥さんのお弁当食べるのかな】
その日は、いつもより心が落ち着いていた。
自分の気持ちと冷静に向き合えた。
そして、春樹に解って欲しい自分の気持ちも、上手く伝えられる気がした。
その日の夜、私は春樹に自分の気持ちを伝えた。
「春樹、亜弥は独り身でバイトしてるのに、欲しいもの一つも買えないって思ってて、なのに、せっかく作ったお握りも、ご飯も捨てたりして、それでイライラしてて、でもね、お盆休みに二人で買い物行ったでしょ?その時、ジュース飲みたいって言った亜弥に、春樹が笑顔で頷いたでしょ。それがすごく幸せだったんだ。ジュース一つだって幸せになれるのに、欲しい物一つも買えないって思ってた亜弥は、自己中だったんだよね」
上手く伝えられているのかは、解らなかった。
でも、やっと伝えられた自分の気持ち。
「だからね、今は二人で頑張ってるんだから、ご飯食べて来たりしないで欲しい。二人が頑張れる為に、傍に居て欲しい。浮気してる友達と居たら、春樹も浮気しちゃうかもって不安になったら、頑張れなくなる。頑張れない自分は、嫌い。もう春樹の事失わせないで」
そう言って微笑んだ私を、春樹が突然強く抱きしめた。
「ごめん。やっと解った。もう絶対しない、ごめんね」
春樹が泣いている様な気がした。
だから、私も春樹を強く抱きしめたまま頷いた。
それから春樹はずっと、私との約束を破らなかった。
【春樹を信じてて、良かった】
いつも、私にそう思わせてくれる春樹をこれからもずっと失わない為に、絶対諦めないと強く思った。
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