(仮)永遠の絆…最後の愛…8-2
9階は会議室で10階の最上階が社長室だ。
俺はエレベーターに乗り5階のボタンを押した。
俺の他にも数人がエレベーターに乗り、それぞれの階のボタンを押した。
部所は違っても、それなりに顔見知りなので軽く挨拶を交わし、それぞれの階で下りて行く。
俺も5階で下り自分のデスクの椅子に腰を下ろした。
しかし、すぐに部長に呼ばれた。俺は部長と無言のまま9階の会議室へと向かった。
9階の会議室へは各階から直通のエレベーターがあり、どの階からも直接、会議室に行けるようになっている。
会議室も3タイプあって100人ぐらいの大きな会議室と30人ぐらいの中くらいの会議室と5人ぐらいの小さい会議室がある。
俺と部長は5人ぐらいの小さい会議室に入った。
勿論、部長に呼ばれた理由は分かっていた。
昨日、無断欠勤したからだ。
部長はイスに腰掛けるとポツリ、ポツリと話し始めた。
部長「最近は、どうだ?」
丈「…最近、ですか?」
部長「まぁ、どうだ。お前も色々とあると思うが…困った事があったら俺に相談してこい。」
丈「…はぁ。困った事はイッパイあります…」
部長「ほぉ〜。なんだ?言ってみろ。」
丈「実は…妻が…」
部長「妻が?どうした?」
丈 は部長に「妻の真理が浮気をしている」と言うのを思わず話してしまいそうになったが、やめた。
まだ完璧に浮気をしているとは限らないし、真理を冒涜してるかのようにも思えたのでやめたのだ。が、「妻が」と言ってしまった以上、何か言わなくては…と思って少し黙り込んでしまった。
部長「おい、安野?しっかりしろ!妻は、もしかして病気なのか?」
部長は 丈 が黙り込んでしまったから勝手に病気と勘違いした。
丈「…はい。」
部長「そうか。重い病気なのか?」
丈「い、いえ。ただの風邪だと思います。」
部長「なんだ。風邪か。風邪なら大丈夫だ。すぐに良くなる。心配するな。でも、これからは無断欠勤はダメだからな。」
と 丈 の肩をポン、ポンと叩いて会議室から出て行った。
丈 は暫く会議室に座ったままでいた。
動けなかった。
つづく
俺はエレベーターに乗り5階のボタンを押した。
俺の他にも数人がエレベーターに乗り、それぞれの階のボタンを押した。
部所は違っても、それなりに顔見知りなので軽く挨拶を交わし、それぞれの階で下りて行く。
俺も5階で下り自分のデスクの椅子に腰を下ろした。
しかし、すぐに部長に呼ばれた。俺は部長と無言のまま9階の会議室へと向かった。
9階の会議室へは各階から直通のエレベーターがあり、どの階からも直接、会議室に行けるようになっている。
会議室も3タイプあって100人ぐらいの大きな会議室と30人ぐらいの中くらいの会議室と5人ぐらいの小さい会議室がある。
俺と部長は5人ぐらいの小さい会議室に入った。
勿論、部長に呼ばれた理由は分かっていた。
昨日、無断欠勤したからだ。
部長はイスに腰掛けるとポツリ、ポツリと話し始めた。
部長「最近は、どうだ?」
丈「…最近、ですか?」
部長「まぁ、どうだ。お前も色々とあると思うが…困った事があったら俺に相談してこい。」
丈「…はぁ。困った事はイッパイあります…」
部長「ほぉ〜。なんだ?言ってみろ。」
丈「実は…妻が…」
部長「妻が?どうした?」
丈 は部長に「妻の真理が浮気をしている」と言うのを思わず話してしまいそうになったが、やめた。
まだ完璧に浮気をしているとは限らないし、真理を冒涜してるかのようにも思えたのでやめたのだ。が、「妻が」と言ってしまった以上、何か言わなくては…と思って少し黙り込んでしまった。
部長「おい、安野?しっかりしろ!妻は、もしかして病気なのか?」
部長は 丈 が黙り込んでしまったから勝手に病気と勘違いした。
丈「…はい。」
部長「そうか。重い病気なのか?」
丈「い、いえ。ただの風邪だと思います。」
部長「なんだ。風邪か。風邪なら大丈夫だ。すぐに良くなる。心配するな。でも、これからは無断欠勤はダメだからな。」
と 丈 の肩をポン、ポンと叩いて会議室から出て行った。
丈 は暫く会議室に座ったままでいた。
動けなかった。
つづく
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