ねぇ…大好きなのに。
お金のない生活は続いていた。
「仕事変えようかな?」
春樹は仕事が切れて、休みになる度に、そう言っていた。
私は春樹の気持ちを、いつも信じている。
春樹が自分で出す答えを待っていた。
だから、無理に仕事を変えろと言ったり、お金が無い事を怒ったりしなかった。
私が急かした事で、春樹が答えを間違えてしまうのは、絶対に嫌だった。
しかし、そんな日々は長く続くはずもなく、家賃を滞納していた事でアパートを出て行く事になってしまった。
滞納していた分の家賃は、保証人になっていた春樹の父親が払ってくれた。
春樹は、実家には帰れないと言っていた。
行く所が無くなった春樹が、友達の所に行ってしまったら、もうそんな苦痛には、耐えられないと思った。
私は、自分の母親に相談した。
人に助けてもらったり、守ってもらう事を、自分からお願いするのは、それが自分の親でも、私は凄く嫌だった。
できれば、自分の弱さは誰にも見せたくない。
そこに、人を巻き込む罪悪感。
自分を無力に感じた。
夏が終わりかけた九月の始め。
今年中に、お金を貯めて春樹と二人でアパートを借りられる様に頑張る。
そう言って、春樹と二人私の実家での生活が始まった。
始めは、春樹も嫌がっていた。
迷惑かけるから、別れようと言われた時もあった。
その時、私は別れたく無いと言って泣いた。
失わない為に、泣いた事なんて今まで無かった。
【春樹の事なら、一生大切に出来る。春樹なら、私を一生大切にしてくれる】
そう思った。
私の実家で暮らし始めてから、きっと真っ直ぐ幸せな道を進み始めたと、そう思っていた。
「仕事変えようかな?」
春樹は仕事が切れて、休みになる度に、そう言っていた。
私は春樹の気持ちを、いつも信じている。
春樹が自分で出す答えを待っていた。
だから、無理に仕事を変えろと言ったり、お金が無い事を怒ったりしなかった。
私が急かした事で、春樹が答えを間違えてしまうのは、絶対に嫌だった。
しかし、そんな日々は長く続くはずもなく、家賃を滞納していた事でアパートを出て行く事になってしまった。
滞納していた分の家賃は、保証人になっていた春樹の父親が払ってくれた。
春樹は、実家には帰れないと言っていた。
行く所が無くなった春樹が、友達の所に行ってしまったら、もうそんな苦痛には、耐えられないと思った。
私は、自分の母親に相談した。
人に助けてもらったり、守ってもらう事を、自分からお願いするのは、それが自分の親でも、私は凄く嫌だった。
できれば、自分の弱さは誰にも見せたくない。
そこに、人を巻き込む罪悪感。
自分を無力に感じた。
夏が終わりかけた九月の始め。
今年中に、お金を貯めて春樹と二人でアパートを借りられる様に頑張る。
そう言って、春樹と二人私の実家での生活が始まった。
始めは、春樹も嫌がっていた。
迷惑かけるから、別れようと言われた時もあった。
その時、私は別れたく無いと言って泣いた。
失わない為に、泣いた事なんて今まで無かった。
【春樹の事なら、一生大切に出来る。春樹なら、私を一生大切にしてくれる】
そう思った。
私の実家で暮らし始めてから、きっと真っ直ぐ幸せな道を進み始めたと、そう思っていた。
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