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今宵ノ月-20-

[302]  朝霧結愛  2009-12-07投稿
「ところで、蓮…血は止まったみたいだね☆香りがない。」

聖はにっこり笑った。

「"香り"って??俺を殺そうとした妖怪も言ってた…」

「えっ!?蓮!お前殺されそうになったのか!?」

結海が両手を上げて叫んだ。そして後ろにいた、杏奈も口を大きく開けていた。

「えっ…でも、アイツに助けられたから、大丈夫だったよ。」

蓮はこあさを指差した。
こあさはまた悲しい微笑みを浮かべた。

「僕は貴方の下僕(イヌ)ですから」

(何で妖怪って…そんな悲しい表情するんだ?)

蓮は不思議に思った。

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