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旅の記憶(阿蘇 4 )

[358]  ヒロ  2009-12-08投稿
名古屋から来た女性。名を幸と書いてコウと言うが、本名ではないらしい…
幸、「あの、ありがとうございます。助かりました」
ブル、「なに、お互い様だよ。それより着替えた方がいい。俺のテント使っていいよ」
幸、「ありがとう、お言葉に甘えてお借りします」
と、幸はバイクから荷物を降ろし
幸、「テント、どうしよう…」
ブル、「俺がそっちに建てておくから」
幸、「え?そんな、悪いですよ」
ブル、「いいから!早く着替えて来なよ。風邪引くよ」
幸、「え…でも…」
ブル、「遠慮すんな」と幸からテントを取り上げた
幸、「ありがとう…」
ブルはビニールのごみ袋を何枚か地面に敷き、その上にテントを建てる。その手際の良さ!女性の為なら?えーんやこーりゃ!?である
幸が着替え終わる頃には?どんなもんだ!?とテントが建つ
まあ、濡れた服を1人用のテントで着替えるのは苦労するので時間も掛かるのだが…
幸、「…速っ!?」
ブル、「ハハ!今、服を干せる様にするよ」と、荷物を固定するロープと針金で、木から木へ
幸、「何から何まで…本当にありがとう」
少しにやけながらブルは「いやぁ…お互い様だって」
お人好しのブルではあるが、特に女性には弱いらしい…

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