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あの人へ、愛の言葉を。《2》

[277]  アヤメ  2006-08-13投稿
佐代は大学受験をしない。新体操を小さい時からやってた佐代は、その実力が認められ、推薦での大学入学がすでに決まっている。

一方私は…

「ねぇ、久瀬。
なんで久瀬は大学行きたいの?」
「…。なんでそんなこと聞くの?」
「だって、大学とか興味ないんだと思ってたから…受験するって聞いた時めっちゃ驚いたんだから!」

そのあと、8割は佐代の話を聞いていた。私はただ相づちをうつだけ。たまに思い出したように「久瀬はなんか話すネタないの?」とか聞かれるけど、気付いたら佐代の話にすりかわる。

(やっぱり佐代といると、忘れられる…)

たぶん二時間くらい話していたら、佐代の顧問の先生がやってきて佐代を連れていってしまった。
あ、なんか反論してるよ。佐代らしいなぁ…

「じゃあ久瀬!また新学期ね!」

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