スカバンburn!!02 -10- 〜いざ体育館へ!〜
翼「なんで慶太はこーへんのー?」
民宿をでるとすぐに翼は不平言った。
8人はそれぞれ雑巾やら箒を手に、ただまっすぐに伸びている全く車の通らない道路を体育館へ向かって、歩きだした。
聖「しゃあないやん。飯食ったら寝ちゃってんもん。」
翼「じゃあ俺も寝る。」
拓「あかん!お前は掃除せえ!」
翼「掃除なんかせんでもえーやん。もう練習しようやあ!いや、バンド名決めようやあ!!」
拓「あーかーんっ!!ええか、あっこの体育館は夏にどっかの学校のダンス部が使って以来誰も使ってへんし開けてもない。だから絶対汚いし…」
波「でも、体育館てどこなんー?」
拓「どこって…来る時にそば通ったやろー?」
波「そばー?」
拓「ほら、すぐそこやん。」
拓朗が指さした場所は、山のふもとの草むらの中にあった。
まるで木造の小屋のような赤い屋根のその体育館はひっそりとしていて皆が気付かないのも当然だろう。
猛「なんか怖いー」
波「きゃはは、幽霊でそうー!!」
草むらの中を歩き8人は入口までたどり着いた。
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