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同窓会 1

[396]  フラン子  2009-12-14投稿
「杏ー!同窓会行くんじゃないのー?お友達来てるわよー!」

玄関からお母さんの声がする。

「はーい!」と答えながら、鏡の前で最終チェックする。時計を見るともうすぐ午後6時だ。

今日は中学の同窓会だ。卒業してからもう7年も経つ。友達に会うのも久しぶりだ。

「ごめん!お待たせ!」

玄関には懐かしい顔ぶれが揃っていた。
香奈ちゃんに美紀ちゃん。二人とも化粧をして髪も染めていて、ずいぶん大人っぽくなっている。

「杏、久しぶりー!きゃー、大人になってるー!」

私も中学時代は短いボブだった髪も、今はゆるめのパーマをかけて髪も明るくなっている。昔は部活で焼けていた肌も、今では白くなっている。

私たち3人はお互いを褒めながら、同窓会の会場の居酒屋へ歩いて向かった。

「誰が来てるかな〜?」と香奈がワクワクしている。

「香奈は龍太に会いたいんでしょ?あんた夢中だったもんね?笑」と美紀がイジワルそうに笑った。

「あはは。わかる?龍太、絶対かっこ良くなってると思わない?また惚れちゃったらどうしよう〜」

香奈がニヤける口元を手で隠しながら嬉しそうにしている。

私はいつも龍太君の隣にいた樹君のことを思い出していた。

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