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今宵ノ月-21-

[354]  朝霧結愛  2009-12-15投稿
その頃…
ある会社の会議室で会議が行われていた。

「"竜之介"の生まれ変わりが姿を現したらしいな…」

「さようでございます。骸禅(がいぜん)社長…」

「だとすれば、今度こそ必ず手に入れる…この"鬼の一族"がな……」

男は煙草を吸いながら、低い声で笑った。

「ですが、社長…同時に銀狐の封印も解かれ、またもや、"竜之介"と契約をしたみたいです。」

「何…?」

男は眉間にシワをよせた。

「200年前と同じく、また邪魔をする気か…うっとうしい犬めが…潰せ…」

「は……では鬼を1体お相手させましょう…田中…出てまいれ…」

すると煙と共に1人の男が現れた。

「何でしょうか…」

「"竜之介"を捕らえろ。殺しても構わん。」

「仰せのままに…」

シュッと男は消えた。

「ふん…これで"竜之介"は我が鬼の一族の手に…」

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