携帯小説!(PC版)

死んだ恋

[356]  兼古 朝知  2009-12-16投稿

死んだ恋は人知れず
ひっそり あっさり
消えていく
その感覚は
無性に哀しくて

さっきまで
この手のひらが
掴んでいたものは何?
それさえも 一切
気にならなくなって

そうやって変わっていく
僕を許せないのは
もちろん僕自身
手のひらに
あったものの答えを
知っていた頃の僕

死んだ恋は人知れず
ひっそり あっさり
消えていく
その感覚は
無性に哀しくて

その感覚を
無性に感じたくなって
あの頃の僕に問いかける

「僕は もう
死んだみたいだ
僕を許してくれるか」


真っ直ぐに僕を見る僕は
今の僕とは違い
目が死んでいなかった

あの頃の僕は
首を振った

振った方向が
縦か 横か
覚えてないや…

感想

  • 34011: 蘇る事もあるさかい、不思議なもんです(笑)朱雀 [2011-01-16]
  • 34065: かっこよくて考えさせられる詩です!東雲 [2011-01-16]
  • 34067: 朱雀さん、コメントありがとうございます?:朝知 [2011-01-16]
  • 34965: 東雲さんもありがとうございます?:朝知 [2011-01-16]

「 兼古 朝知 」の携帯小説

詩・短歌・俳句の新着携帯小説

サーバ維持用カンパお願いします。
WebMoney ぷちカンパ

Twitterで管理人をフォローする

利用規約 - サイトマップ - 運営団体
© TagajoTown 管理人のメールアドレス