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シングルベル PART1

[557]  フェリス  2009-12-16投稿
秋もそろそろ終りを迎え、寒く冷たい冬がやってくる。現在は日本各地でもみじの葉が赤く染まり紅葉のシーズン真っ最中だ。

良彦は女友達の直美と車で名古屋から時間を掛け、豊田市足助の香嵐渓へ紅葉狩りへとやってきた。良彦と直美は知り合って2ヶ月目。知り合ったきっかけは友人主催の飲み会でいわゆるコンパだ。

二人はそれから食事に行ったり、映画を見に行ったりと物事は順調に進んでいた。そして11月22日、彼らはお互いの期待を胸に紅葉狩りへと出かけた。

車内の中はとても会話が弾み盛り上がっていた。直美の心の中には今日、良彦の口から告白される事を望んでいた。

良彦も今日はカッコよく決めて口説いてやろうと思っていたが、彼には心配の種があった。それは彼は告白するのが苦手でいつも話しをそらして逃げてしまう事だ。今までは全て女性の方から告白されて付き合った事はあるが、自分の口から告白して付き合った経験が無い。いつも良いムードまでいって台なしにしてしまうのだ。なので、今日こそはと彼は心に決めていた。



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