シングルベル PART2
香嵐渓のもみじはとても真っ赤でとても綺麗だった。二人は夕方4時近く香嵐渓の周りをゆったりと歩き、屋台でクレープやフランクフルトなどのつまみを買ったりして楽しんだ。足助屋敷も行ったりした。
そして時間は5時を回り、紅葉の所にライトアップが照らされた。
「良君、すごく綺麗だわね。こうして、紅葉を見てると時間だけが過ぎてゆくのを感じるわ。」と直美がムードを作り、身を良彦の方に寄せた。
「う、うん。確かに紅葉なんかの季節の行事とかは素敵だよね。自然の神秘が感じられるよ。」と良彦は緊張気味に言った。
「特に、カップルとかでこういう所に来ると、より一層盛り上がるわよね。」と直美はうまく告白しやすいように誘導した。
良彦は心の中で今、告白を切り出そうとした。このライトスポットで照らされた紅葉をバックに何というロマンチックな演出。しかし、彼にはそれができなかった。
「直ちゃん、あそこにいるチワワ、とても可愛いよね。」良彦は完全に心からそらした。二人のムードは打ち消された。
せっかく直美が告白しやすい状況を作ったのに良彦が台なしにしてしまった。
結局、良彦の口から好きだという言葉は無かった。帰りの車内は気まずいムードが漂った。直美としては男の良彦の方から告白してほしかった。そういう事でこの紅葉狩りは後味の悪い結末を迎えた。??
そして時間は5時を回り、紅葉の所にライトアップが照らされた。
「良君、すごく綺麗だわね。こうして、紅葉を見てると時間だけが過ぎてゆくのを感じるわ。」と直美がムードを作り、身を良彦の方に寄せた。
「う、うん。確かに紅葉なんかの季節の行事とかは素敵だよね。自然の神秘が感じられるよ。」と良彦は緊張気味に言った。
「特に、カップルとかでこういう所に来ると、より一層盛り上がるわよね。」と直美はうまく告白しやすいように誘導した。
良彦は心の中で今、告白を切り出そうとした。このライトスポットで照らされた紅葉をバックに何というロマンチックな演出。しかし、彼にはそれができなかった。
「直ちゃん、あそこにいるチワワ、とても可愛いよね。」良彦は完全に心からそらした。二人のムードは打ち消された。
せっかく直美が告白しやすい状況を作ったのに良彦が台なしにしてしまった。
結局、良彦の口から好きだという言葉は無かった。帰りの車内は気まずいムードが漂った。直美としては男の良彦の方から告白してほしかった。そういう事でこの紅葉狩りは後味の悪い結末を迎えた。??
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