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いじわる先生 31 〜必ず倒すんだ〜

[493]  るー6  2009-12-18投稿
「この呪印は、いじわる先生の下へ近づくにつれ、痛みが大きくなる。最悪…一緒に行動できなくなるかも…。」
「そんな…。この呪印、消す方法は。」
「いじわる先生を倒す。それしかないんだ。」
呪印は、いじわる先生に近づけば近づくほど痛みだす。
最悪…一緒に行動できないなんて…。
「だから、僕優太に言ったんだ。『一緒に頑張ろう』って…。」
「……。」
「優太がもしあのまま落ち込んでいたら、2人とも頑張れなくなるから…。」
幸輔は、誰よりも、仲間を気遣っていた。
それが、優太にも分かっていた。
「僕は、たとえ一緒に頑張れなくなっても、行動できなくなっても、気合いで何とかしてみせる。」
「幸輔お前…。」
「僕の体が痛み続けても、必ず奴の下に辿り着く。」幸輔は、苦しそうな息遣いの中から、優太に笑ってみせた。
優太は、幸輔に強く頷き、「オレはずっと…幸輔を守っていく。」
「優太。僕は大丈夫…。」優太は幸輔の言葉を遮った。
「幸輔の呪いが解けるように、オレは幸輔と一緒に、奴を倒したい。幸輔の決意はよく分かったから、オレもできるだけ協力する。」幸輔は、うれしかった。
単純に、素直に喜べた。
優太という親友に出会えた奇跡を。
「じゃ、行こうか。」
優太は扉の方へ向かった。その時、扉が吹っ飛んだ。
「…優太?」
優太は、扉と一緒に突き飛ばされた。

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