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ソウルブレイド

[326]  カイル  2006-08-13投稿
「なぜ?」
驚いた様子もなく、薄は尋ねた。
「俺に戦いは向かないから…」
「力は誰かを守るためにあるんでしょ?君には守る力がある…」
「だから、あれは剣に引っ張られて…」
「でも、ちゃんと楓さんを護った。」
「俺は…ただ…」
「…誰かを守りたい…がむしゃらだってめちゃめちゃだって…弱くても…泣き虫でも…その想いがあれば強くなれる…裕太君は…立派なブレイダーだよ」
裕太の剣をそっと持たせてやる。
ズシリと重い剣を握りしめた。
「銀君みたいな人もいれば、裕太君みたいなブレイダーもいる…ブレイダーで有る限り戦わなきゃいけないだろう…でもね、みんな心ではわかってるんだ…だから、裕太君はなにかを守るために戦えばいい…難しい事じゃないんだから」
「先生…俺…」
「何でも、普通な君が、誰にも負けないのは、「想う心」なんだから」
ニコッと笑って踵を返す。「がむしゃらに頑張って、自分で自分を変えなくちゃ」
振り向き様にそう言うと、薄は保健室を出ていった。
一人残された少年の手には一振りの刀が握られていた…この少年の運命を変えてしまう刀だとはまだ…誰もしらない…。
空に漂う雲が、少し近くに見えた気がした。

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