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ソウルブレイド

[306]  カイル  2006-08-13投稿
男がゆっくり槍を構えると、さっき現れた男も真似をする。
(双子か…)
裕太の頭をくだらないボケが過ぎった瞬間。
「双子か?」少年がさらりと言ってしまった。
少年の見た目は二枚目だし、髪はさらさらだし、ちょっと茶色がかかった綺麗な髪をしていた。着ている服は裕太と同じだった。
「だから幻人だっての!マジで殺す!」
槍が一閃する。挟むように繰り出された槍を軽々と飛んでよけると、男にけりをいれた。「ブレイド構えてないのに卑怯だぞ!」
少年がすらりと棒を構えた。如○棒と呼ばれる武器に似たタイプの棒で、身の丈程の長さがある。
「猿かテメェ!」
「うるさい双子!」
言い合う二人…裕太はただ見ていた。
男の槍をかわしながら少年は巧に棒を操る。
「双子どうした!」
「テメェ!!マジで殺す!」
男は槍を突き出した。
「だから、なんどやろうとあたるわけ…ぐはっ」
勝ち誇っていた少年の肩を槍が貫いた。
「これが幻人槍の奥義…時間差攻撃だ」
少年が地面に崩れ落ちる。「残念だったなぁ…猿!」男の槍がもう一度少年の肩を貫くのと、裕太が駆け出したのは同時だった。

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