僕と同じ髪の色
麗久は今は亡き両親からもらった自転車からおりた。風の気持ちの良い日だ。後ろから、友人、瑠璃の声がした。
「おはよう、りく。」
「おはよう、瑠璃。」
灰色がかった白い髪を耳にかけ直した。瑠璃は何時もあたしの髪が羨ましいと言う。しかしあたしは、黒も良いと思った。
「今日も昨日と同じなのかな・・・・」
口癖になったその言葉を今日も呟く。何時ものように瑠璃と並んで歩く。
「あ、今日は昨日と違うかもよ。」
悪戯っぽい口調で瑠璃が言う。彼女はもったいぶった言い方が上手い。
「今日、転校生が来るの。」
『転校生』という言葉に麗久の胸が弾んだ。全校生徒六十二名だから何時もどおり、が変わるかもしれないと思った。
「でね、その人資産家の子供で帰国子女のおぼっちゃま。で、たしか名前は・・」
麗久と瑠璃との間に風が吹き抜けた。
瑠璃は歯切れの良い声で転校生の名前を言った。
「華水純弥だった気がする。でさ、その子って・・・」
その後も何か言ったようだが聞き流してしまった。
華水純弥、その人はあたしの何時もどおりを変えてくれるかもしれない。その時ひさしぶりにワクワクした。
麗久はもう一度髪を耳にかけ直した。
「おはよう、りく。」
「おはよう、瑠璃。」
灰色がかった白い髪を耳にかけ直した。瑠璃は何時もあたしの髪が羨ましいと言う。しかしあたしは、黒も良いと思った。
「今日も昨日と同じなのかな・・・・」
口癖になったその言葉を今日も呟く。何時ものように瑠璃と並んで歩く。
「あ、今日は昨日と違うかもよ。」
悪戯っぽい口調で瑠璃が言う。彼女はもったいぶった言い方が上手い。
「今日、転校生が来るの。」
『転校生』という言葉に麗久の胸が弾んだ。全校生徒六十二名だから何時もどおり、が変わるかもしれないと思った。
「でね、その人資産家の子供で帰国子女のおぼっちゃま。で、たしか名前は・・」
麗久と瑠璃との間に風が吹き抜けた。
瑠璃は歯切れの良い声で転校生の名前を言った。
「華水純弥だった気がする。でさ、その子って・・・」
その後も何か言ったようだが聞き流してしまった。
華水純弥、その人はあたしの何時もどおりを変えてくれるかもしれない。その時ひさしぶりにワクワクした。
麗久はもう一度髪を耳にかけ直した。
感想
- 3207: こんちゎ。よく書けるね、恋愛小説。自分ゎ無理ネ;; ぢゃ、続きが気になるんでまた見に来るよ(●'v'●)/ by玲 [2011-01-16]
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