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今宵ノ月-25-

[342]  朝霧結愛  2009-12-26投稿
「フン…小賢しい…まぁいい。今宵は失礼するよ」

そう言うと、男は消えていった。消えたのと同時に空間が歪み、喫茶店に戻っていた。

「戻って来たのか…?」

結海は辺りを見渡す。

「そうみたいだね…杏奈…大丈夫?」

「…………」

杏奈はいまだに結海の腕の中にいた。




「こあさ…?」

こあさは気を失っていた。

「今日は店を閉めるよ。こんな状態じゃ仕事どころじゃないからね…」

聖は溜め息をついた。

「そうですね…あの俺…今日泊まってもいいですか?こあさが心配なんです。」

「いいよ。結海、蓮の親に連絡しといてくれるかな?」

「わかった!!任せとけ!!杏奈ちゃん…今日、俺送るよ」

「ありがと…」

結海と杏奈は店を出た。
店には聖とこあさと蓮の3人になった。

「いこうか…2階が俺の家なんだ」

聖は案内した。

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