スカバンburn!!02 -20- 〜暗闇に浮かぶ影〜
――静かな男子部屋。
光希は目を覚ましはっとして起き上がった。
光「!!(…寝てた)」
光希ははっきりしない頭で寝る前のことを思い返した。
ぼやけた視界のまま周りを見渡すと部屋の壁近くでは無造作に広げた布団の上で翼や猛、波音が転がって寝息を立てていた。
翼と猛の上には1枚の布団が荒々しくかけられ波音にも布団がかけられていたが足がはみ出ている。
その壁の反対側では、秋奈が壁にもたれて寝ている。やはり秋奈にも布団が3人よりは丁寧にかけられていた。
気付くと光希にもちゃんと布団がかけられていた。
メンバーに布団をかけたのは聖二だろうか。
秋奈の隣で聖二は唯一しっかりと布団に入って完璧な状態で寝ていた。
光希は波音に布団をかけなおして部屋を出た。
廊下は薄灯りで右手にある窓は風に震えて鈍い音をたてていた。
光希は内心どきどきしながらトイレを目指して廊下を進んだ。
すると窓から民宿の入り口付近が見え、光希の心臓はどきりとした。
そこには真っ暗な中に立つ人影がいたからだ。
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