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ハイティーンブギ(1)

[451]  桃子  2010-01-02投稿
昭和の話です(笑)

高校入学式の次の日に
強制的に陸上競技部に入部させられた僕は

その厳しい練習に
当初はついていけず
二年生になるまで
恋どころではなかったが
二年生になり
練習に慣れたとはいえ
小・中学生時代のように毎日の練習で(コト)三昧の日には幸運にもならなかった


一年は坊主
二年生でやっと角刈が許され…
三年生は監督と髪型は相談という暗黙のルールがあった


教子のことを中学生んときに経験し
純との時間も始まって


恋はコリゴリよん
但し…っうタチの悪い高校生だった


高校二年生冬の駅伝も終わり
さあ!髪を少し伸ばせる時期がやってきた!


さして髪はのばせないがマッチみたいにしたい…パーマをかけると監督に殴られるから

刈り上げ髪を流す位は良いだろう


徐々に髪をのばし
やっと少しマッチらしい髪型になっていきた時に監督から呼び出しが来た

「少し色気でてきたなあ…でもそれ以上はアカンなあ」と監督


「もう少し髪をのばしたいんですが」と僕


監督は少し考えて言った
「安倍と200走って勝ったら…のばしていいよ」

えっ?安倍…
来春(あと一ヶ月)にわが校に入学する全国レベルの女性スプリンター

安倍は中学の全国大会でも上位入賞しており入学前から一年生からインターハイが狙える逸材だった


監督の狙いは
なんとなくわかった

女子部員では
安倍とは力が違いすぎて練習のパートナーにはならない


僕なら中長距離の選手だし個人では県大会がやっとの駅伝要因…


監督は
安倍の練習パートナーを僕にお願いするタイミングを図ってた時に
僕が髪をのばし始めた訳だ…


一瞬にして
監督の戦略を理解し寂しさが全身を襲った


たしかに
僕は頑張っても
やっと県大会レベル
メインの駅伝は冬だし
安倍の練習パートナーになるには個人種目を諦めればよい…



監督に言った

「250の勝負ならいいですよ」

〜続く〜

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