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昔の彼女(11)

[262]  ひろ  2006-08-15投稿

「昔の彼女だったり…?」

あの後ナルミの第一声。

その話は帰り際にするからって言うのが精一杯…

何も考えられない。



チャイムが鳴る

てか、放課後だし。
あんま記憶ない、チラっと由美を見る。

由美はすでに中学の時の奴らと帰り支度をしてる。

すんげ普通に…

(女ってわからんっ)
全然平気かよ。

「としかず!!いつまでそうしてるつもり?」
ナルミが俺の机の上に自分の鞄をドスっと置く…

いかにも不機嫌そうだ。

その理由はわかってるけど、あえてスルー。


「帰るかぁ〜」

由美達より先に教室を出る。

出る時に
「じゃ〜な。」
「バイバイっ」
と由美を囲ってるメンバーに言う。


もちろん由美の友達である前に俺達の友達でもあるわけだし。


由美と別れた後もヨリを戻させそうとしてくれたりした。

ナルミと付き合うって決めた時も由美の事はもういいの?って言われたっけ…


「はなし…」

「ん?」

「一言も話しなかったね、由美ちゃんと」

「……今更、話す事とかないしっ。」

それから、家に帰るまで由美の事、質問攻めだった。


ナルミはそこら辺の女子より、そういう事は聞いたりしないタイプだと思ってた。

別に嫌じゃなく、むしろ初めて見る。ヤキモチを妬いたナルミも可愛いと思った。



ナルミと別れた後、部屋で由美の事を考えていた。

なんで、いきなりまた帰ってきたんだ…
てか、そもそも何で転校したんだ…

とか。

由美の事を考えると頭痛くなって、胸がムカムカする。
ケド、好きだった頃の気持ちを思い出す。


「…」
「……」
「………!!!」

なんか分からない。
この衝動的な感じは…?


気が付いたら家を飛び出してた。
足が勝手に昔たどった道を行く…


由美の家…

ちょうど由美が玄関を開けようとしていた。

「……?」

こっちを見る。

「……Σ!!」

由美が俺に気付き、手を止める。

「ハァ、ハア…ゆみ。」

「ど、どしたの?」


「ゆ、由美」

冷静に考えれば分かる事。

いけない事だって事も、由美の気持ちも…

ナルミが悲しむ事も…
だけど、その時俺はそうしたかったんだ。
勝手に動いてた。


気付いたら、俺は由美を抱き締めていた……
力強く…

「由美…」

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