SNOW DROP〜初恋〜
一章 始まり
−出会い−
桜舞う季節、春。
見上げればそこに広がっている、青い空。
私は今日、中学校一年生になる。
「お父さん、遅い!」
「すまんすまん、今行くよ」
これから入学式。
お母さんが仕事で来れないため、中学の入学式はお父さんが来ることになった。
橋本杏−
4月で中学一年生。
その明るい性格から、男女問わず慕われている。
かわいいわけでもないし頭がいいわけでもない。
ただ、かなりの優柔不断。
人は皆、自称・優柔不断と杏に名付ける。
最近はなぜか憂鬱なこの頃。
「入学おめでとうございます」
学校に着くと、先輩が名簿を配っていた。
「あの…一枚もらっていいですか?」
まだ杏は名簿をもらってなかったため、自分のクラスが把握出来ていなかった。
「どうぞ〜」
もらってまず、自分の名前を探す。
「一組…二組…三組…四組…四組…あった!」
自分は四組。
その2個下を見ると…
−松本知也
…?
ま…松本?
松本って書いてあるよね?
「やった♪」
自分の名前の書いてある2個下の名前は、確かに松本知也と書かれてある。
トモヤは杏の好きな人。
…だが、トモヤには好きな人がいる。
人は誰でも恋をするから、仕方のないこと。
だけど…やっぱり悔しいよね。
「やっぱ気持ち伝えようかな…」
そう呟いていると、ふっと見覚えのある名前を見つけた。
−出会い−
桜舞う季節、春。
見上げればそこに広がっている、青い空。
私は今日、中学校一年生になる。
「お父さん、遅い!」
「すまんすまん、今行くよ」
これから入学式。
お母さんが仕事で来れないため、中学の入学式はお父さんが来ることになった。
橋本杏−
4月で中学一年生。
その明るい性格から、男女問わず慕われている。
かわいいわけでもないし頭がいいわけでもない。
ただ、かなりの優柔不断。
人は皆、自称・優柔不断と杏に名付ける。
最近はなぜか憂鬱なこの頃。
「入学おめでとうございます」
学校に着くと、先輩が名簿を配っていた。
「あの…一枚もらっていいですか?」
まだ杏は名簿をもらってなかったため、自分のクラスが把握出来ていなかった。
「どうぞ〜」
もらってまず、自分の名前を探す。
「一組…二組…三組…四組…四組…あった!」
自分は四組。
その2個下を見ると…
−松本知也
…?
ま…松本?
松本って書いてあるよね?
「やった♪」
自分の名前の書いてある2個下の名前は、確かに松本知也と書かれてある。
トモヤは杏の好きな人。
…だが、トモヤには好きな人がいる。
人は誰でも恋をするから、仕方のないこと。
だけど…やっぱり悔しいよね。
「やっぱ気持ち伝えようかな…」
そう呟いていると、ふっと見覚えのある名前を見つけた。
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